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そめちめとブログと創作放出場

主にオリジナル作品、自分の日記などを載っけていきます。

零章 ③

この世界に¨魔法¨、¨異能力¨といった概念が登場してから数年が経つ。
私が発見した魔力粒子は、無限の可能性を秘めた究極のエネルギー源だ。
決して消えることはなく、永久に循環し続ける。
これを先駆けに世界はどんどん発展し、世界はより良く変わっていく――


――はずだった。

現実は違ったのだ。
魔力発見を皮切りに、各国で勃発する内乱。他国への侵略行為。
¨魔法¨という新たな力を手に入れた人類は、それまで平和を通してきたこの世界に、数々の争いの火種を呼び込むこととなった。
魔術師の軍隊を結成し、他国へ攻め入る国、最新鋭の魔法兵器を争いに用いる国、異能力者を迫害、奴隷のように扱い出す国……

世界は、私の理想とは遠くかけ離れたものへと変貌していく。
保たれていたはずの¨平和¨は、いとも簡単に崩れ去ったのだ。

甘かった。
人間の奥底に潜む野心や欲望を考えられなかった私が悪かったのだ。
結果として今では私は、「戦争の原因を生み出した者」として忌み嫌われることとなっていた。


人々の信用は失った。

居場所も、失ってしまった。

だがしかし、まだ私は全てを失ったわけではない。

可能性があるとするならば…………


私は再び、魔力の応用性についての研究を始めることにした。
今度は争いなど生むことのない、純粋に人の為になる使い道を探すために。