そめちめとブログと創作放出場

主にオリジナル作品、自分の日記などを載っけていきます。

序章

少年は一人走っていた。
正確に言えば一人と…背負われているもう一人の少女の二人。
背負われた少女は今にも死にそうな様子で、ぐったりとしている。

「くそ…誰か!誰かいねぇのか!?」

しかし少年の叫びはむなしく、空へ消えていく。
こんな夜中に。ましてやこんな寂れた街に。誰かに声など届くはずがなかった。

「ちく…しょう…」
そろそろ足も限界になり、足元がふらつく。だが背負っている少女もそう長くはもたないだろう、少年はふらつきながらも歩こうとした。

が、

足を止めてしまった。いや、止まってしまった。足がもう限界なのもそうだが、それよりももっと大きな理由があった。

彼の目の前には「人」が立っていたのだ。
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茶色いコートに少し長めの黒髪、怪しいオーラを放つ茶眼の少年が。
少年はしっかりとこちらを見つめている。




二人の出会い。


これが、始まりである。